診療とケア

中心静脈ポート

輸液療法は、からだの中の内部環境を維持するために、主に静脈を通して水・電解質・糖質・脂質・タンパク・ビタミンなどを投与する治療法です。体液の恒常性や栄養を保つ目的に行われます。
通常は、腕の末梢(まっしょう)静脈から点滴を行うことが多いのですが、長期間、点滴治療が必要な場合や抗がん剤治療を行う場合などでは、投与方法は他にもあります。そのひとつに、「中心静脈ポート」という機器を使用した方法があります。

中心静脈ポートについて初めて見聞きする方も多いと思いますので、まず中心静脈ポートがどういったものなのかを知っていただき、ご自身やご家族が点滴治療でお困りの場合は、主治医や看護師などにお気軽にご相談ください。

点滴静脈注射とは?

点滴静脈注射には、腕や足の末梢静脈から投与する「末梢静脈注射」と、心臓に近い血管である中心静脈から投与する「中心静脈注射」があります。

末梢静脈注射

末梢静脈からの点滴は、一般的に行われている方法です。腕などの細い血管に点滴するので、血管が薬による刺激を受けやすく、使う薬によっては腕が痛くなったり、血管の炎症を起こすことがあります。刺激の強い薬を使わない場合でも、何度も末梢静脈に針を刺していると、血管を傷つけ、しだいに血管に針が入りにくくなることや、薬が血管の外に漏れてしまうこともあります。

中心静脈注射

中心静脈からの点滴は、鎖骨(さこつ)や首、太ももの付け根にある太い血管から、長いチューブ(カテーテル)を挿入し、そこから薬を点滴します。この方法では、腕などの痛みや炎症などを起こすことはありません。
太い血管は、血液量が多く、血液の流れも速いため、糖濃度の高い輸液も投与することができます。高濃度の栄養輸液を中心静脈から投与することを、中心静脈栄養といいます。

適応
長期間(1週間以上)食事ができない場合
末梢静脈からの点滴が難しくなった場合
長期間の抗がん剤治療を行う場合 など
中心静脈ポートとは?

「ポート」とは、中心静脈から薬の点滴を行うために用いる機器の一種で、皮膚の下に埋め込んで薬を投与するために使用します。ポートは、薬の注入口である本体と、薬の通り道であるカテーテルで構成されています。カテーテルは血管内に挿入され、本体は皮膚の下に埋め込まれます。

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ポートの仕組み

点滴をするときは、皮膚の上からセプタムに針を刺します。薬は針を通してポート本体に流れ込み、カテーテルを通って、心臓近くの静脈内へ入っていきます。

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ポートの埋め込み位置

カテーテルを挿入する血管や、本体を埋め込む位置は、患者さんの全身状態や治療内容、生活スタイルなどによって決められます。

ポートは完全に皮膚の下に埋め込むため、外から見ると少し皮膚が盛り上がる程度で、ほとんど目立つことはありません。ポートから点滴をしていないときは、お風呂に入ることもできますし、運動をすることもできます。これまでと同じ生活を送ることができます。
また、造影CTのための造影剤の注射や採血もポートから行うことができます。

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ポートのメリットとデメリット

メリット

  • 簡単に針を刺すことができ、刺し直しが少ない
    ※ポート本体が埋め込まれている位置は、皮膚の上から指で簡単に確かめることができ、100円玉くらいの大きさのセプタムに針を刺すため、針の穿刺は比較的簡単です
  • 外見上、目立ちにくい
  • 薬剤投与中、腕を自由に動かすことができる
  • 末梢静脈点滴に比べ、静脈の炎症や点滴漏れを起こしにくい
  • 外来、自宅での輸液療法を行いやすい
  • 適切な管理下では、感染率が低く、長期使用が可能

デメリット

  • 外科的手術が必要
  • 異物を体内に埋め込むことへの不安
  • 合併症・トラブルのリスクがある

合併症・トラブル

ポート埋め込み後に、以下のようなトラブルが起こった場合は、ポートを取り出すこともあります。

● ポート埋め込み手術に伴うもの
動脈穿刺/出血/血腫(けっしゅ:内出血により皮下に血液がたまり、はれあがる)/気胸

● ポート埋め込み後の合併症・トラブル
カテーテル・ポート感染/血栓性静脈炎・静脈血栓症/薬剤の皮下漏出/ポート周囲の皮膚トラブル/カテーテル破損/カテーテル・ポート閉塞/カテーテルの位置異常

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ポートの埋め込み手術

通常局所麻酔 で行います

おおよそ、30分から1時間程度で終了 します

日帰り、あるいは1泊2日の短い入院 で行えます

3割負担で約6万円 です。入院費などは別途かかります

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ポートの使用可能期間

トラブルがなければ、数年間使用することができます。
長期間ポートを使用しない場合は、ポート内部が閉塞しないよう、約1か月に1回、生理食塩水などでポート内部を洗浄する必要があります。
不要となった場合は、ポートを取り出すこともでき、その際は、局所麻酔による簡単な手術が必要です。

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