整形外科
健康寿命(※)を延ばすために、足腰を健康に保ちましょう
人類は進化の過程で二足歩行の機能を手に入れました。二足歩行のおかげで、ヒトは移動しやすくなり、手の自由が利き、さまざまな作業が可能になりました。しかし、科学の進歩でヒトの寿命が長くなってくると、筋肉や骨など、体を構成する筋骨格に加齢による影響が及んできます。特に、筋力や骨の強さが低下していくなかで、足腰は負担がかかりやすいため、痛みが生じやすくなります。負担が大きい場合、骨折などが生じることもあります。整形外科では、骨折など手術が必要な方への治療だけではなく、骨折になりづらい生活習慣やお薬での治療などをご提案いたします。
※健康寿命とは?
日常的に「介護を必要としないで」「自立した生活ができる」生存期間のことを指します。日本人の「健康寿命」は世界一で、男性は72.3歳、女性は77.7歳ですが、いわゆる「寿命」とは10歳程度の格差があります。
大切な患者さまへ
転倒は骨折の原因となります。下肢の筋力低下やバランスの低下が転倒しやすさを高めてしまいますので、転倒の不安のある方は、転倒しづらい生活方法についてご相談ください。
整形外科担当ドクターよりメッセージ
最近、運動器(筋肉や骨)のトラブルで寝たきりや介護が必要になる可能性が高い病態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」といいます。日本でも変形性関節症や骨粗しょう症など、ロコモを抱える方は推計で4700万人に及ぶと言われています。「もしかしたら、自分はロコモかもしれない」と思いあたりのある方は医師または看護師までご相談ください。体の機能を低下を防ぎ、生活機能を維持するためには、ロコモの予防・早期発見・早期治療が重要です。