2020.01.14

臨床雑誌「内科」1月号についてご案内です

当院病院長 公平 誠 医師の連載記事「プライマリーケア医のがん診かた」が臨床雑誌「内科」1月号に掲載されました。今月がんと循環器について2回に分けて連載をします。今回はその第1話です。

がんとがん以外(非がん)の病気の関係性というのはさまざまな領域で指摘されるようになりましたが、循環器(心臓や血管)領域は比較的古くから関わり合いがしられています。学際的な研究領域として最近ではCardio-Oncology(腫瘍循環器病学)という名前が広く用いられるようになりました。がん治療では心臓に影響を与える治療などもあり、心臓への毒性として心不全、冠動脈疾患、弁膜疾患、不整脈、高血圧、血栓塞栓症、末梢動脈疾患、肺高血圧などが挙げられています。

循環器疾患はがんサバイバー(がん治療を終えた方)の腫瘍な死因の一つとなっており、小児がん・成人のがんともにそのような傾向があります。成人のがんでは乳がんなどで研究があるのですが、心血管疾患による死亡に関する14の研究をあつめたレビューにて1.6%〜10.6%の乳がん患者が心血管疾患を原因としてお亡くなりになっていることが示されています[1]
そのため、がんの治療だけでなく併存する循環器疾患などへも注意を払って診療していく必要があるのです。

今回の第1回めでは抗がん剤等により引き起こされる心不全・心筋障害( cancer therapy related cardiac dysfunction (CTRCD))について説明を加えています。心毒性で有名な薬剤としてはアンスラサイクリン系と呼ばれる薬剤でそのなかでも比較的がんで広く用いられるドキソルビシンなどが代表的です。ドキソルビシンは乳がん・悪性リンパ腫・肉腫・子宮体がんなどで現在も標準的治療として用いられており、CTRCDに対して注意が必要になります。

がんの治療中のみならず、がん治療を終えたあとでも心臓の状態をしっかりと把握しておくことが大切です。

表1. に心臓への毒性に関するリスクファクターを掲げておきます。
これらの項目に該当する方は注意していくことが大切です。

表1
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当院では、腫瘍内科と循環器内科で協力してがん患者様の心臓を守る取り組みをしております。
乳がん・悪性リンパ腫・肉腫・子宮体がん患者さまで息切れ、むくみ・動機などの症状がある場合やあまり心臓のチェックをしていないという場合にはご相談いただければと思います。

参考文献
1. Gernaat SAM, Ho PJ, Rijnberg N et al. Risk of death from cardiovascular disease following breast cancer: a systematic review. Breast Cancer Res Treat. 2017 Aug;164(3):537-555

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