2019.11.28

臨床雑誌「内科」12月号についてご案内です

当院病院長 公平 誠 医師の連載記事「プライマリーケア医のがん診かた」が臨床雑誌「内科」12月号に掲載されました。今回は、がんと糖尿病について2回に分けた連載の2回目になります。

前回は糖尿病患者さんから見た「がん」の話ですが、
今回はがん患者さんの視点からみた「糖尿病」の話です。

がんをもつ患者さんはがんの治療として外科手術、放射線治療、抗癌剤治療などさまざまな治療を受けることがあります。
その過程のなかで、糖尿病を発症しやすい機会に遭遇することもたびたびあります。
古いデータではありますが、海外の研究では新規に診断された肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんの4つのがん種において8〜18%の患者に糖尿病が併存していたことが報告されています[1]。また、韓国のデータでは、がん患者さんに新規の2型糖尿病の発生が多い可能性があることが示されており、がん種で別は膵臓がん、肝臓がん、胆囊がん、肺がん、乳がん、胃がん、甲状腺がんで糖尿病発生リスクが高かったことが報告されています[2]。
がん患者さんの場合にはがん治療に目が向きがちですが、しっかりと併存症としての糖尿病対策もしていくことが大切になります。

特にがん治療として抗がん剤などの抗悪性腫瘍薬を受けている場合には血糖が上がるリスクが高く、糖尿病の発症や糖尿病のコントロールが悪化する場合があります。
例えば、抗がん剤と同時に制吐剤として用いるステロイド、ホルモン剤、分子標的薬のエベロリムスなど様々な治療で血糖上昇リスクがあります。

一方、糖尿病をもつがん患者さんの緩和ケアのときも血糖コントロールは怪異になります。がんが進行しますと食欲不振、悪液質、吸収不良、腎機能低下、肝機能低下などのさまざまな生理学的な変化により血糖は変動しやすい状態になりますので低血糖を起こしやすい場合もあり通常よりも緩やかな血糖管理にしていきます。緩和ケア患者さんでの糖尿病治療の目標は患者さんにおける糖尿病治療の目標は、療養時に不快を感じるような症状を伴うような血糖コントロール異常を防ぐことになります。やはり、緩和ケアにおいてもしっかりと内科的に血糖も含めて診てもらうほうが安心です。

当院では、がんと糖尿病に力を入れて取り組んでいます。
がんと糖尿病センターとしてがん専門医・糖尿病専門医および糖尿病療養指導士などが最適なケアの提供できるようにチーム医療で対応します。

がん患者様で糖尿病もあって血糖コントロールが心配という方は
いつでもお気軽にご相談ください。

参考文献
1. Ko C, Chaudhry S et al. The need for a multidisciplinary approach to cancer care. J Surg Res. 2002 Jun 1;105(1):53-7.
2. Hwangbo Y, Kang D, Kang M et al. Incidence of Diabetes After Cancer Development: A Korean National Cohort Study. JAMA Oncol. 2018 Aug 1;4(8):1099-110
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