2020.01.16

がんとスポーツについて【3回目】

こんにちは、公平病院 腫瘍内科です。
今回は「がんとスポーツについて」の3回目として、がんサバイバーの方の体の疲れや健康状態および睡眠に対して運動が与える影響についてガイドラインを通して解説していきたいと思います。

1) がんによる倦怠感や疲労感について
中等度の強度の有酸素運動を週に3回を少なくとも12週間実施または、有酸素運動とレジスタンス運動(筋トレなど)を週に2-3回の運動をがんの治療中やその後も実施することで、がん患者さんやがんサバイバーの方の倦怠感や疲労感の改善に効果的とされています。
どちらかというと中等度以上の強度の運動のほうが効果がでやすいとされています。しかしやればやるほどよいというではないようです。
疲労感の改善目的ですので疲れすぎない程度に行うというのが現実的なのでしょう。

2) 健康関連のQOLについて
有酸素運動とレジスタンス運動(筋トレなど)を週に2-3回の運動をがんの治療中やその後も実施することで、がん患者さんやがんサバイバーの方の健康関連QOLの改善に効果的とされています。健康関連QOLとは個人の健康に関する事項に限定したQuality of LIfe (生活の質:QOL)のことを指しています。それらは主に医療の研究などで用いられる尺度ですが、包括的な尺度としてはSF-36やEQ-5Dなどが有名で、その他各疾患別に尺度が設定されている場合があります。
少し難しい説明となってしまいましたが、健康的と感じられる状態かどうかという点で運動がいい影響を及ぼすと理解しておけば良いと思います。

3) 睡眠
非がんの方では、中程度以上の有酸素運動により睡眠の質が改善する強い科学的根拠があるとされています。がん患者さんに限った研究では、ウォーキングなどの運動で睡眠の質が改善するかどうか研究結果が定まっていません。ガイドラインでは科学的根拠はすこし弱いとしながらも、中等度のウォーキングなどの有酸素運動を1日30-40分を週に3-4回のペースで12週継続することを進めています。

次回は、がん患者さんの骨や身体活動性と運動との関係についてお伝えしたいと思います。

参考文献:
Campbell KL, Winters-Stone KM, Wiskemann J et al. Exercise Guidelines for Cancer Survivors: Consensus Statement from International Multidisciplinary Roundtable. Med Sci Sports Exerc. 2019 Nov;51(11):2375-2390.

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