2020.01.27

がんとスポーツについて【4回目】

こんにちは、公平病院 腫瘍内科です。
今回は「がんとスポーツについて」の4回目として、がんサバイバーの方の骨や身体活動性と運動との関係についてガイドラインを通して解説していきたいと思います。

1)骨への影響
2019年10月に当院「公平だより」にて「がんサバイバーのための骨粗しょう症予防」というタイトルで3回に分けて連載しました。

ご興味のある方は以下リンクからお入りください

がん患者さんやがんサバイバーの方はがん自体、炎症、がん治療によって骨粗しょう症リスクが高まります。

連載3回目のところで、がんサバイバーのための薬物療法を用いない骨粗しょう症予防の推奨として、「転倒による骨折を予防する目的」で様々な運動が進められることを説明しました。

さて、実際にどのような運動が科学的に勧められるのでしょうか?

研究は主に乳がんや前立腺がんの患者さんが対象とされ、中等度以上の強度の筋力トレーニングや高インパクトトレーニング(跳ねたりして地面から体重の数倍の力を受ける運動)を週に2−3回実施することで骨の健康維持(骨密度の減少速度を減らし、椎体や骨盤の骨密度を増加させることなど)に効果があることが示唆されています。一方、ウォーキングなどの有酸素運動では非がんの方のデータと同様に骨の健康増進に寄与するという結果は得られていません。

骨粗しょう症を防ぐには運動して骨に刺激を与えましょうということは昔から知られていたことですが、上記の結果からはある程度強度の高い筋力トレーニングに相当する運動が必要とされるということになります。

しかしながら、実際に骨粗しょう症になっているがん患者さんやがんが骨に転移しているようながん患者さんにおいては、高強度の運動はかえって骨折のリスクを高めてしまう可能性があるため危険がともないます。

がんサバイバーやがん患者さんで骨の健康維持目的で筋トレを行おうと考えている場合には、一度医師に相談して御自身の骨の状態を評価してもらったほうが良いと考えられます。

2)身体活動性について
中等度の有酸素運動や筋力トレーニングおよびその両方を週に3回、8〜12週間実施することで自分で感じる身体活動性の改善があることが示されています。その際にトレーナーなどによって指導をうける場合はそうでないあ場合にくらべて効果的です。但し、高齢のがんサバイバーでは指導のないトレーニングでも有効性が示されています。また、指導のない中では、運動時間よりも運動で消費するエネルギー量が多いほうが効果的であるとされています。

次回は、がん患者さんのリンパ浮腫と運動との関係についてお伝えしたいと思います。

参考文献:
Campbell KL, Winters-Stone KM, Wiskemann J et al. Exercise Guidelines for Cancer Survivors: Consensus Statement from International Multidisciplinary Roundtable. Med Sci Sports Exerc. 2019 Nov;51(11):2375-2390.
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