2020.02. 4

New England Journal Medicine誌の新型コロナウイルス肺炎に関する症例報告を読んで

こんにちは、公平病院 内科です。

海外で最も権威ある医学誌であるNew England Journal Medicine誌に
新型コロナウイルスに関する記事が掲載されてましたので、当院でも英語論文を読みながら検討を重ねています。

今回ご紹介する記事は
「First Case of 2019 Novel Coronavirus in the United States」と題する
米国からのコロナウイルス感染者に関する症例報告です。

スクリーンショット_2020-02-03_12.49.37 (1).png

症例は35歳の男性で、当初は4日持続する咳と熱っぽさを自覚して
クリニックを受診しています。当日は胸部レントゲンでも特に異常な影はなく、インフルエンザ検査やその他のウイルスも陰性だったようです。
本人は、武漢の海鮮市場での滞在や中国滞在中に熱のある人に接したことはないと言っていたようですが、米国の疾病予防管理センターは新型コロナウイルス感染症の検査が必要であるとして患者さん本人の血液(血清)、鼻咽頭、口咽頭の検体を採取して検査に提出しています。患者さんは一旦帰宅して、自宅で周囲から隔離として経過観察となりました
翌日には検査結果で新型コロナウイルスが陽性であることが判明したとのことで入院となっています。入院後は咳などの症状と間欠的な発熱が持続していましたがおおむねバイタルサイン等は良好で経過し解熱鎮痛薬などが処方されて経過が見られています。入院後に下痢があったようで、下痢の検体も新型コロナウイルスが検査されていて陽性になっています。
レントゲンは経時的に撮影されており、入院後3日(発症後7日目)のレントゲンは問題ないのですが、入院後5日(発症後9日目)で肺炎像が認められたとされています。その時点での酸素飽和度(SpO2)は90%程度まで低下していたようです。酸素投与(2L O2 カニュラ)の開始と院内肺炎の可能性もあるため
抗生剤(バンコマイシンとセフェピム)が投与開始となっています。その後も肺炎は進行してろい入院後6日(発症後10日)人道的使用として開発中の抗ウイルス薬(remdesivir*)を投与しています。(*未承認薬)、その後患者の容態は回復してたとのことです。

最初は上気道炎(かぜっぽい)症状や発熱だけですが、新型肺炎の場合にはその後も経過観察が必要であとになって肺炎が出現してくる可能性があります。
本邦では医療機関で新型コロナウイルスが疑われる場合には、検体を採取して
保健所に検査の相談をすることになっています。

現在、確実な予防法や効果的な治療はまだありませんが、海外からの知見も集めながら可能な限りの対策をしていきたいと思います。

参考文献:
Holshue ML, DeBolt C, Lindquist S et al. First Case of 2019 Novel Coronavirus in the United States. N Engl J Med. 2020 Jan 31. doi: 10.1056/NEJMoa2001191. [Epub ahead of print]


0484213030

公平病院は、24時間体制の救急医療に対応しています。
当院は地域の二次救急病院に指定されており、他の医療機関と
連携・役割分担を図りながら、救急医療を行っています。
※救急外来での診療を希望される方は、事前にご連絡ください。

診察予約 変更ダイヤル

Tel.048-499-4895

診察の日程変更・キャンセルなど、
予約変更はこちらへ

医療連携部へのお問い合わせ

Tel.048-499-6806

医療・保険・福祉のこと、
お気軽にご相談ください

医療連携部のページへ
診療時間
9:00 - 13:00
13:00 - 18:00
外来診療時間
平日 9:00 - 13:00/13:00 - 18:00 
土曜 9:00 - 12:30(第1・3週のみ)
受付時間
平日 8:30 - 18:00 
土曜 8:30 - 12:30(第1・3週のみ)
休診
土曜(第2・4・5週)・土曜午後・日曜・祝祭日

※各診療科によって診療時間が異なりますので、詳しくは担当医表をご覧ください。

内科/外科/内視鏡内科/整形外科/循環器内科/糖尿病内科/
腫瘍内科/緩和ケア内科/脳神経内科/乳腺外科/心臓血管外科/
皮膚科/リハビリテーション科
  • 当院では、遠隔診療(オンライン診療)を導入しています
よく閲覧されるページはこちら