2019.03. 8

花粉症対策は始めていますか?その2

前回は、花粉症の症状や診断などについてお話しました。
今回は花粉症の治療について説明していきたいと思います。

花粉症を含むアレルギー性鼻炎に対しては、2016年に鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2016年版(改定8版)が出版されています。
当院ではガイドラインに沿った形で診療を行っていきます。

1. 治療の目標
症状が軽度で日常生活に支障がない程度にすること。また、症状があっても悪化する頻度が少なく持続しない状態などを目指していきます。

2. 治療法の概要
花粉症は基本的にアレルギーですので
1) アレルギーの原因となる抗原(花粉)を回避すること:メガネ・マスク
2) 症状を抑える薬物療法:アレルギー薬
3) 免疫反応を調整すること:アレルゲン免疫療法
4) その他:手術など
に分類されます。

マスク・メガネ・ティッシュ.jpg

<覚えておくと役にたつこと>
・花粉症の症状によって薬を調整しますので、どんな症状がつらいか
 (日常生活に支障をきたしているかなど)を医師に伝えるのがよいです。
・適切な治療方針の決定のためにもアレルギー検査(抗原検査)をおすすめします。
・アレルギーとしての治療は症状の強い時期だけ使用しても投与を
 中止してしまうと短期間で再発しやすいです。
・花粉症が自然に治る(自然治癒)は少なくスギ花粉では自然治癒率はわずか数%と
 言われています。長期に病気を改善したり治癒できる方法はアレルゲン免疫療法に
 なります。

3. 各治療法の概要
1) アレルギーの原因となる抗原(花粉)を回避することスギ花粉症を回避するための
  ポイントです。
①花粉情報に注意する。(以下、埼玉県の花粉情報、日本気象協会)
  https://tenki.jp/pollen/3/14/
②花粉が多いときの外出を控える。外出時にマスク・メガネを着用する。
③表面がけばだった毛織物などのコートの使用を避ける。
④帰宅時、衣服や紙をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをして鼻をかむ。
⑤花粉の多いときは窓、戸を占めておく。換気時の窓は小さく開け、
 短時間にとどめる。
⑥花粉の多いときのふとんや洗濯物の外干しは避ける。
⑦掃除をこまめにする。特に窓際を念入りに掃除する。
 (鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

2) 症状を抑える薬物療法(当院で実施しています)
①内服薬(下記、a), b),c)などが花粉症治療でよく用いられます)
a) 抗ヒスタミン薬:一般にアレルギー薬として処方される薬剤です。
→アレグラ®、アレロック®、ザイザル®、クラリチン®、ビラノア®など

b)ロイコトリエン受容体拮抗薬:鼻粘膜の細胞からでるロイコトリエンと呼ばれる花粉症症状を引き起こす物質を抑えます。
→プランルカスト(オノン®)、モンテルカスト(シングレア®、キプレス®)

c)プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2受容体拮抗薬:鼻粘膜の血管拡張や血管透過性を抑えて鼻閉を改善し、くしゃみ・鼻漏も改善します。
→ラマトロバン(バイナス®)

e) その他
・ケミカルメディエーター遊離抑制薬:クロモグリク酸(インタール®)
 トラニラスト(リザベン®)など
・Th2サイトカイン阻害薬(スプラタストトシル酸塩:アイピーディー®)
・ステロイド薬(セレスタミン®)

② 点鼻薬
ステロイド薬が含まれている点鼻薬を鼻噴霧用ステロイド薬をいいます。
現在のアレルギー性鼻炎治療薬のなかでは症状改善効果が強いです。内服薬等よりも症状が改善されるまでの時間が短く早ければ1-2日で効果がでます。
・ナゾネックス®、リノコート®、フルナーゼ®、アラミスト®、エリザス®など

③点眼薬
花粉症に眼のかゆみなどアレルギー性結膜炎の症状が合併している場合に用います。

点鼻液.jpg

今回は日常診療として行う花粉症治療について説明してきました。
外来ではよく「花粉症の薬お願いします!!」と言われることが多いのですが症状を細かく教えていただけますとたくさんの薬の中から症状に役立つ薬をより適切に選べますのでご協力お願いいたします。

次回は最近話題となっていますアレルゲン免疫療法について解説したいと思います。

0484213030

公平病院は、24時間体制の救急医療に対応しています。
当院は地域の二次救急病院に指定されており、他の医療機関と
連携・役割分担を図りながら、救急医療を行っています。
※救急外来での診療を希望される方は、事前にご連絡ください。

医療連携部へのお問い合わせ

Tel.048-499-6806

医療・保険・福祉のこと、
お気軽にご相談ください

医療連携部のページへ
診療時間
9:00 - 13:00
13:00 - 19:00
外来診療時間
平日 9:00 - 13:00/13:00 - 19:00 
土曜 9:00 - 13:00(第1・3週のみ)
受付時間
平日 8:30 - 18:30 
土曜 8:30 - 12:30(第1・3週のみ)
休診
土曜(第2・4・5週)・土曜午後・日曜・祝祭日

※各診療科によって診療時間が異なりますので、詳しくは担当医表をご覧ください。

内科/外科/消化器内科/消化器外科/整形外科/循環器内科/
糖尿病内科/腫瘍内科/緩和ケア内科/神経内科/放射線科/
乳腺外科/皮膚科
  • 当院では、遠隔診療(オンライン診療)を導入しています
よく閲覧されるページはこちら