2019.10.28

慢性閉塞性肺疾患(COPD)のお話


こんにちは。公平病院 検査科です。



COPDという言葉を聞いたことがあるでしょうか。


・階段の昇り降りで息切れがする。


・風邪がなかなか治らず、せきやたんが出る。


・呼吸をすると「ぜーぜー」「ひゅーひゅー」と音が鳴る。


そのような症状がある方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気かもしれません。


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COPDとは


従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた肺の病気の総称です。


長期の喫煙習慣によって40歳以上で発症しやすく、高齢者で重症化する傾向にあります。喫煙者の多い男性では、2017年の死亡原因の8位を占めています。


しかし、COPDの症状は息切れやせきなどありふれたものであるためか見過ごされやすく、患者の大多数が治療を受けていないと推定されています。




・原因


主な原因は喫煙で、喫煙者の1520%が発症するといわれています。


タバコの有害な煙を吸うことで肺の中の「気管支」という空気の通り道に炎症をおこし、気管支が細くなることで肺に空気が流れにくく、呼吸が苦しくなります。


また、炎症によって「肺胞」という酸素を取り込み二酸化炭素を排出する空気の袋が破壊されると、一生懸命に呼吸をしても十分な酸素を取り込めない状態になります。


一度破壊された「肺胞」は治療によってもとに戻ることはありません。できるだけ早期に治療を開始し、症状が進行しないように食い止めることが重要です。




・症状


階段の昇り降りなど体を動かしたときに息切れがする、風邪でもないのにせきやたんが続くなどが主な症状です。


重症化すると、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する力が低下した「慢性呼吸不全」という状態になります。こうなると身の回りのことをするだけで息切れがおこり、日常生活が困難になります。


血中酸素の不足を血液の循環量を増やすことで補おうとして心臓に負担がかかり「肺性心」、さらに進行して「心不全」という命に関わる重篤な病気の原因になることもあります。


また、肺だけでなく全身の炎症や、骨粗鬆症、糖尿病などを併発しやすいともいわれています。




・検査と診断


COPDはスパイロメーターという呼吸機能検査によって診断されます。


この検査は当院でも実施しており、肺活量(最大まで空気を吸い込んだ時に吐き出せる呼気の量)1秒率(最大まで空気を吐き切った時、最初の一秒間に吐き出した呼気の量)を調べることで、COPDかどうか、またその重症度を測ることができます。


COPDの患者は炎症によって気管支が狭くなっており、肺の空気の流れが悪くなっています。このため、強く息を吐こうとしても少しづつしか吐き出すことができません。


全力で息を吐き切った時、最初の一秒間に吐き出した呼気量が全体の70%未満の場合、COPDと診断されます。


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・治療


適切な治療を受けることで、現在の症状を改善し、将来的なリスクを予防することが可能です。



まず、一番重要なのは禁煙です。最大の原因である喫煙を続ける限りCOPDの進行を止めることはできません。


ニコチン依存症で自力での禁煙が難しい場合、医師の指導のもと飲み薬を服用して禁煙することもできます。当院では禁煙外来も行っておりますので、お気軽に職員へ声をかけてください。



COPDの主症状である呼吸苦を改善するため、狭くなった気管支を広げて呼吸を楽にする気管支拡張薬が薬物治療の中心になります。


日常生活を可能にし、呼吸困難が原因で起こる生活の質(QOL)の低下を改善、運動能力の改善を目指します。


その他、重症度や状態に応じてCOPD患者で起こしやすい感染症を予防する抗生物質や、吸入ステロイド薬を使用することもあります。





息切れ、せきやたんなどの症状を感じている方、


胸に不快感や違和感を感じている方、


喫煙が長いこと習慣になっている方、


まずは診察を受け、呼吸機能の検査をしてみることをおすすめします。



2019年11月20日は「世界COPDデー」です。


患者数が多いにも関わらず認知度、診療率の少ないといわれるCOPDについて広く知っていただくため、GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)の主唱のもとに2002年に定められました。


当院でも、COPD啓発のため院内展示などでCOPDに関する情報を発信する予定です。


お見かけの際は待ち時間などにぜひご覧になってください。

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