2019.05. 9

血圧・高血圧のお話


 こんにちは。公平病院 検査科です。


 新年度になり、職場や学校で健康診断を受ける方も多いのではないでしょうか。


 今回は、健康診断のときに必ず測定する血圧・高血圧のお話です。



(1) 血圧について


 血圧とは、血液が血管の中を通るとき、血管の壁にかかる圧力のことをいいます。血液は心臓がポンプの役割をすることによって、絶えず血管の中へ押し出されています。


 ギュッと心臓が収縮したとき、最も強く血液を送り出すため、血管にかかる圧力も大きくなります。この時の血圧を収縮期血圧や最高血圧といいます。反対に、心臓が次の収縮に向けて拡がるとき、血液を押し出す力が小さくなるときの血圧を拡張期血圧や最低血圧といいます。




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 「収縮期血圧130 mmHg かつ 拡張期血圧80 mmHg」の場合は「130/80 mmHg」のように表記します。




(2) 正常な血圧


 日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2004では、正常血圧を三段階に分類しています。


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 病院や診察室では緊張から血圧が高くなることがある(診察室血圧)ため、ご自宅でリラックスしているときに測った血圧(家庭血圧)とは正常値が異なります。家庭血圧は135/80 mmHg未満、診察室血圧は140/90 mmHg未満が正常とされ、これより高いと、「高血圧」に分類されます。




(3) 血圧はどうして高くなる?


 高血圧の90%以上は「本態性高血圧」といって、原因が明らかになっていません。しかし、血圧が高くなりやすい要因はいくつもあげられます。



・塩分の過剰摂取


 塩分を摂りすぎると身体がこれを薄めようと水分を多く取り込みます。血管の中を流れる血液の量が増えると、大量の血液を循環させるために心臓が強く血液を送り出すようになり、結果的に血圧が高くなります。



・加齢


 年齢とともに血管が老化し硬くなることで、血圧はだんだんと上がっていきます。



・ストレス、疲労


 血圧は交感神経の影響下にあります。ストレスなどで神経が緊張する状態を「交感神経が優位」といい、興奮した状態と同じように心拍数や血圧が高くなります。



・運動不足


 よく運動すると血管が広がり血流が良くなりますが、運動不足では血管が縮まり、血液の流れが悪くなります。細い道を通ろうとすると、血圧は高くなります。



・喫煙


 タバコに含まれるニコチンは末梢血管の収縮させ、血流を悪くさせます。また、煙を吸うことで一酸化炭素を取り込むと血液中の酸素が少なくなり、体が酸欠状態になります。酸素が足りないため、心臓が多くの血液を流して補おうとする結果、血圧が高くなります。



・肥満、メタボ


 肥満による高脂血症・高血糖症は動脈硬化を促進し、高血圧を誘発します。



・遺伝的要因




(4) 高血圧の影響


 高血圧の血管は、常に強い負荷がかかりダメージを受けています。血管はもともと強い圧力に耐えるためにゴムのような弾力性を持っていますが、ダメージを受けると血管壁が分厚くなったり硬くなったりと弾力性が失われ、「動脈硬化」という状態になります。


 また、ダメージを受けた血管壁には脂肪などが溜まりやすく、血液の通り道を妨げてしまいます。細くなった道を無理やり通ろうとして血圧が更に上がった結果、脂肪の欠片がぺろりとはがれ、もっと細い血管を塞いでしまうことがあります。これを「梗塞」といいます。


 硬くなった血管は血流が悪くなり、血管のつまりを起こしやすくなります。 脳や心臓の微小な血管が詰まってしまうと、「脳梗塞」や「心筋梗塞」といった致命的な病気を引き起こしてしまうのです。body_kekkan_kessen.png
 以上、血圧と高血圧に関するお話でした。


 


 高血圧の恐ろしいところは、本人に自覚がなくとも知らないうちに病状が進んでしまう点です。「サイレント・キラー」「沈黙の殺し屋」とも表現される通り、毎日休みなく働く血管は気が付かないうちにちょっとずつダメージを蓄積し、ある日突然重篤な病を引き起こすかもしれません。


 普段から血圧が高い方、健康診断で高血圧と指摘された方には、医療機関への受診をおすすめします。


 春の健康診断を期に、血圧のことを考えてみてはいかがでしょうか。

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