こんにちは、放射線科です。
今回は骨密度検査(骨塩定量検査)についてお話します。
骨密度検査はその名の通り骨の密度を測定する検査で
骨がどの程度強いかを調べることができます。
骨粗鬆症などで骨密度が低下して骨が弱くなると
軽く手をついたりなどの小さな衝撃でも骨折しやすくなります。
また、背中の骨が自分の体重を支え切れず徐々に押しつぶされていく
いわゆる「いつの間にか骨折」にもなりかねません。
骨粗鬆症の詳しい原理はこちら
骨密度検査にはいくつかの種類がありますが
当院ではDEXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)を用いております。
精度が高く、被曝も少ないため、安心して検査をお受けいただけます。
検査時間は1分ほどです。
骨密度検査は、健康な若年成人(20~44歳)の平均値(YAM値:Young Adult Mean)との比較で評価を行います。
YAM値の70%未満で骨粗鬆症となります。
骨密度低下の要因は様々です。
・加齢
・閉経後または薬の服用等により生理中断
・運動不足や入院などによる長期寝たきり状態
・ビタミンD、ビタミンK、カルシウム、たんぱく質の不足
・消化器系の手術歴あり
・飲酒、喫煙の習慣
・甲状腺疾患、副甲状腺疾患、関節リウマチ、生活習慣病
・ステロイドの長期服用
・血縁者が骨粗鬆症
以上に該当する方やその他気になる事がありましたら、ぜひ一度医師にご相談ください。