放射線科


X線撮影のエキスパート
昨今、医療機器の進歩により、がんなどの腫瘍を伴う疾患をより早期に発見できるようになりました。放射線科は、臨床の現場で画像診断を支援する、重要なポストを担っています。患者さまの疾患を1日でも早く発見できるよう、技師たちは、日々、奮闘しています。
疾患の早期発見につながる、
画像撮影を意識する
医療画像を撮影してドクターへ提出するのが、技師の役割です。当院は大学病院から外勤で来ているドクターも多いので、大学病院と同等のクオリティでの撮影が求められます。「ドクターが本当に見たい画像」を提供するのが技師の務め。自分たちの仕事を臨床の現場に反映し、疾患の早期発見につながるよう、スキルアップを意識しながら従事しています。

技術向上のため、
ディスカッションは活発に
スキルアップのために、部内のメンバーで、ディスカッションすることを大切にしています。また、ドクターと距離が近いため、現場で疑問があればその都度、解決できるのも当院の強み。後から…ではなく「今」を大事にしながら、医療チームの一員として仕事に取り組んでいます。

「患者は家族」という思いが、
プラスアルファの医療を生む
当院は診療所からスタートした、地元に根ざした病院です。だからこそ、患者さまへは、自分の母親・父親・おじいちゃん・おばあちゃん・子どもという感覚で接することを心がけています。患者さまを家族と思うと、時に厳しくせざるを得ない時もあります。例えば、胃に痛みがあり立つのが辛い患者さまでも、一瞬だけ立ってもらい胸のレントゲン撮影をすることも…。それは、胸の画像のおかげで、症状が正しく判断できる場合もあるからです。患者さまに対して家族という思いを持っていると、検査・撮影をするだけではないプラスアルファの医療ができると信じています。



部署間のバリアフリー化で、
情報共有が万全
ドクターや看護師との距離が近いことが、当院の特徴であり自慢できることではないでしょうか。検査結果について、リアルタイムでドクターとのディスカッションできるほど、各部署間がバリアフリー化しています。入院中の患者さまの状況を、医療スタッフ同士で共有できていることは、事故を防ぐ意味でもメリットになっています。



女性技師による
マンモグラフィ検査が可能
当院では、CTスキャンとMRI、超音波、マンモグラフィの機器をそろえています。検査はレントゲン撮影、胃や大腸のバリウム検査、CT検査、MRI検査、下肢血管造影(ステント留置)など。超音波検査も腹部については行っています。施設規模に対してモダリティ(検査装置)は多く、突然の検査への対応もスムーズです。
中でも、乳がん検診に関しては「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会」の規定に準じた機器を導入しており、機器も運用する技師も認定試験をクリアしています。また、マンモグラフィ検査を女性技師2名の体制で行なっているのも、当院の特徴のひとつです。
当院は、日本乳がん検診精度管理中央機構が審査する「マンモグラフィ検診施設画像認定」の基準を満たし、認定されました。
当院の女性技師2名とも、マンモグラフィ撮影認定資格(NPO法人マンモグラフィ検診精度管理中央委員会A認定)を所持しています。

当院では、FCRとマンモグラフィ撮影機によるデジタルシステムを使用しています。LORAD社製・マンモグラフィ撮影機はHTCグリッド搭載で低被曝、高鮮鋭度の特徴を持っています。また、当院はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会の施設認定を取得しています。

我が国において、乳がんは増加傾向にあり今後10年で現在の1.5倍程度になることが予測されています。これは、女性をとりまく社会環境の変化やライフスタイルの変化などが原因とも言われています。乳がんにおいても早期発見・早期治療は重要であり、現在は各市町村でマンモグラフィー検診が導入され早期発見の努力がなされています。乳がんへの関心が高まっているいま、検診を受けたり、ご自分でしこりに気付く場合には受診をして検査を受けることが重要です。
※乳がんの検査や治療をご希望の方は、受付までご相談ください。
多くの方はご自分で乳房に「しこり」を自覚して受診されることが多いです。血性の分泌物や乳輪部の皮膚の変化などがある場合も乳がんの可能性がありますので、診察をうけることをお勧めします。